むじなが夢みた大空

崖っぷちどうぶつ好き大学院生の奮闘記

梅の花が咲くとき

一本の梅の木の中でも、

花が咲くタイミングは違う。

 

f:id:anagumat:20150201133846j:plain

 

とある大学キャンパス内の梅の木である。

 

写真の真ん中やや左から中央下にかけて、

花が咲いている。

 

他の枝にはほとんど花が咲いていないのにである。

 

何が違いを生むのだろう。

 

そう思って写真を見ると、

花の列の延長線上に排気管のようなものが見える。

 

この排気管から漏れる空気がこの一列の

花を咲かせたのではないか。

 

温度か気流か、はたまた化学物質か、

どれが作用したのかは定かではない。

 

だが、梅の木の花は、すべて一斉に咲くのではなく、

それぞれのつぼみで環境の変化を感じていることは

明らかだろう。

 

このような個体内のばらつきは、

一部の花が間違った時期に咲いてしまっても、

他の花がよりよい時期に咲くことで、

子孫を残す可能性を残す。

 

梅の木やもしかすると他の木が、

なるべく多くの実をつけるために、

獲得した特技なのではなかろうか。

 

身近ないきものでも、気にしていると

ふとした瞬間に発見がある。

 

これだからいきものは面白い。

 

■一本の梅の木の花であっても、それぞれのタイミングで咲く■